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2009年から始まる米国電子渡航認証システム「ESTA」とは、どんなシステムですか。

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2009年から始まる米国電子渡航認証システム「ESTA」とは、どんなシステムですか。

< 回答者|在シアトル日本国総領事館 領事 中島 健さん>

ESTA(Electronic System for Travel Authorization)とは、短期滞在のために査証なしで米国に渡航する方々が、渡航前に身分関連情報を米国政府に通報し、認証を受けるシステムです。

日本人が短期滞在目的で米国に渡航する際は、査証取得が免除されており、以前は事前通報なしでも、旅券があれば米国に入国することができました。しかしESTAの導入により、日本を始めとする短期滞在査証免除対象国の人でも、査証なしで米国に渡航する際は、事前にご自身の身分事項に関する情報を、ウェブサイトを通じて米国当局に通報する必要があります。また、米国以外の国を旅行する途中で米国を通過する場合も、同じくESTA認証が必要となります。

このシステムは、2008年9月からすでに運用が開始されており、2009年1月12日より義務化される予定です。義務化以降は、ESTAによる登録、認証なしに空路、海路からの米国への入国はできなくなります。米国外にお住まいで、近々米国旅行を予定されている方、もしくは米国にお住まいの方で、近々ご家族等が米国へ来訪する予定がある場合は、米国渡航前にESTAによる登録、認証を済ませるよう、くれぐれも注意してください。

詳しい情報は、以下のホームページをご参照ください。
外務省/www.mofa.go.jp/mofaj/toko/passport/us_esta.html
在京米国大使館/http://japan.usembassy.gov/j/visa/tvisaj-esta2008.html
米国国土安全保障省税関・国境取締局(CBP)/www.cbp.gov/xp/cgov/travel/id_visa/esta/
なお、長期滞在のためにすでに米国査証を取得している方は、ESTAでの登録は必要ありません。また、カナダなど隣国から陸路で米国に入国する場合も、ESTAによる登録は必要ありません。

(2009年1月)

在シアトル日本国総領事館 領事 中島 健さん


1992年に外務省入省。在ペルー大使館、在キューバ大使館勤務を経て、2008年10月より現職。担当は、領事、査証、証明業務。在シアトル日本国総領事館は、シアトル・ダウンタウンに位置し、各種証明書等の受付業務はもとより、日本人がアメリカで安心して暮らしていくための手助けなどを行っている。

Consulate-General of Japan at Seattle
TEL: 206-682-9107 ウェブサイト:www.seattle.us.emb-japan.go.jp