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ユン・ガンホさん:『Vitvaro』『Team Japan』

 
ノースウエストで活動するグループや活躍している人にフォーカスしてお届けするこのコーナー。
今回は『Vitvaro』などのサッカー・チームを管理するユン・ガンホさんをご紹介します
サッカーでシアトルの日本人社会を盛り上げたい

▲昨年のTeam Japan。今年は新メンバーでさらに上を狙う(前列右から3番目がガンホさん)

真剣にサッカーを愛する人達の集団
’92年に結成されたサッカー・チームが『Vitvaro』。今はサッカーに真剣に打ち込んでいる18~33歳の男性が約15人集まっています。毎週金曜の8:00 p.m.~10:00 p.m.にシアトル大学のジムで練習していますが、室内なので雨でも大丈夫です。また、日曜にはシアトルのサッカーリーグ『Great Seattle Soccer League』の試合に参加しています。 メンバーは結束が固く、体育会系のノリですが、マネージャー2名は女性ですし、試合後などに行う鍋やボウリング大会などのイベントには女性も大勢集まってくれて、雰囲気はわきあいあいとしています。 『Vitvaro』のほか、シアトルででサッカーをしている日本人の選抜チーム『Team Japan』のマネジメントをする一方、韓国人のチームで練習することもあります。

『Team Japan』活動開始!
『ワールドカップ・シアトル』というサッカー・トーナメントが昨年からシアトルで行われているのですが、『Team Japan』はそれに向けた日本人の選抜チームです。トーナメントには昨年も参加しましたが、準備不足で不本意な成績だったので、今年は6月4~6日の予選に向けて元Jリーガーの木下桂さんの技術指導の下、1月下旬から練習しています。約40名が参加していますが、そこから20名がレギュラーに選ばれるとあって、過酷な競争が繰り広げられています(笑)。
しかし『Team Japan』の存在意義は大会参加だけではありません。普段バラバラにプレーしている日本人が結束し、そこからつながりを広げることも目的のひとつなのです。ですから選手達だけでなく、試合観戦やサポーターという形ででも参加できる、日本人コミュニティー全体を巻き込んだものにしたいと思っています。

観客を呼んで入社通知をゲット
日本の大学を卒業後、’98年にシアトル大学へ語学留学しました。シアトルを選んだ理由は大きすぎず、小さすぎない規模が良かったから。そしてシアトル大学を選んだ理由は、サッカー専用のグラウンドがあったから(笑)。その後シティー大学でMBAを取りましたが、学生時代に勉強漬けということはなかったですよ。やっぱりサッカーは続けていましたから。
サッカーを通じていろんな人に出会えたことから、就職活動でターゲットにしたのがローカルのサッカーチーム『シアトル・サウンダーズ』。初めはGMに嫌われたんですが、観客を毎試合200人集め、太鼓や旗を持って応援することを1シーズンやったことで認められ、雇ってもらえました。その後、転職はしましたが、スポーツ・ビジネスをやるという夢を持って渡米したこともあり“出る杭は引っ張ってもらえる”アメリカで、いつかそれを実現したいと思っています。 (取材・文/編集部)

ミチコ Kornhauser
『Vitvaro』『Team Japan』 ユン・ガンホさん
愛知県出身。日本の大学を卒業後、’98年留学でシアトルへ。通っていた小学校の唯一のクラブ活動ということで始めたサッカーだが、今では生活の一部。サッカーをきっかけにシアトルの日本人社会を盛り上げようと奮闘中。

【『Vitvaro』『Team Japan』 】
シアトルとその近郊を中心に活動するサッカー・チーム。ユン・ガンホさんを管理者として、リーグ戦や大会に参加している。問い合わせや『ワールドカップ・シアトル』予選チケットの購入は下記まで。
ウェブサイト:www.vitvaro.net
Eメール:gangho@vitvaro.net