シアトルの生活情報&おすすめ観光情報

慢性の肩凝りに悩んでいます。改善方法はありますか。

さまざまな分野の専門家が読者の皆さんの質問にお答えします。

慢性の肩凝りに悩んでいます。改善方法はありますか。

< 回答者|カイロプラクター 小畑幸輝さん>

肩凝りは、体のバランスの危険信号。悪い姿勢、疲労、精神的・身体的なストレスなどが原因になります。理想的な姿勢とバランスを常時維持できれば、どのような状況下においても予防が可能です。

私達は地球上で重力に逆らいながら生活しているため、いろいろなストレスが、全体重の約7%に相当する頭部を支える“首”に直接影響を及ぼします。肩凝りのある方は、必ずと言って良いほど首のバランスが悪くなっています。首から出ている神経、血管、筋肉などの主要器官は肩につながっているので、肩凝りを解消するためには、まず首の姿勢を改善することが大切。精神的にもリラックスし、睡眠や疲労の予防にもなり、生活の向上を導きます。

良い姿勢を保ち肩凝りを改善するためには、まず大切なのは枕。首は横から見て“C”のように弧を描くことで、筋肉や関節が融和されます。姿勢に合わない枕を使用すると、首の弧が崩れて首・肩関節にストレスが掛かり、肩凝りや頭痛の原因となります。

次に姿勢。体を横から見て、肩と耳が同線上にあること。もし耳の位置が肩よりも前に出ていたら、猫背の危険信号です。肩に対して頭が前に2センチほどずれるだけで、頭部の重さが約5キロ加重されます。そのため、肩は自ずと緊張し始め、首・肩関節の柔軟性や血行が悪くなり、肩凝りの原因となります。特に仕事で忙しい方は、1時間おきに姿勢をチェックするだけで、肩凝りはかなり改善されるはずです。首関節のストレッチも大切です。良い姿勢を保ちながら、前・後・左・右・左旋回・右旋回と、各方向に10秒間ずつ、毎日5~10回、無理をせずゆっくり動かしましょう。

次に呼吸。自分の肩を上下に動かして呼吸をしている人は、ストレス性の肩凝りに要注意。肩での呼吸は、腹式呼吸に比べエネルギーを3倍浪費し、肩凝りの原因になると共に交感神経を刺激しストレスを増加させます。呼吸は腹式にしましょう。また肩関節の血行を向上させるために、両腕を前後・左右に振る運動を毎日3回、15分ずつ行うのも良い予防法です。上半身の血行が向上し、肩凝りやストレス減少に絶対的な効果が見られます(肩関節に問題のある方は、事前に専門医に相談を)。

簡単な運動でも毎日続けることで肩凝りは解消され、また持続させる活力が元気をさらに奮い起こすはずです。頑張ってみてください。

(2009年4月)

カイロプラクター 小畑幸輝さん


98年、パーカー・カイロプラクティック大学卒業後、米国公認カイロプラクターの資格を取得。03年、ウェルネスワンを開業。シアトル・サウンダース・セレクト女子チームのカイロプラクターを務めるほか、地元の小学校で姿勢についての授業を行うなど、幅広い治療活動を行う。07年に全米ウェルネスワン・グループにて、ベスト・カイロプラクターに選ばれる。

WellnessOne of Eastgate
TEL : 425-289-0092
ウェブサイト:www.wellnessoneofeastgate.com