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保険金受取人の変更を含めて生命保険の見直しは必要?

さまざまな分野の専門家が読者の皆さんの質問にお答えします。

保険金受取人の変更を含めて生命保険の見直しは必要?

< 回答者|平野ホルコム保険事務所 代表 平野ホルコム雅子さん>

日本人は9割以上の世帯でひとりは生命保険に加入しているため、「何となく周りの人が入っているから」という理由で保険に加入されている方が少なくないと思います。ですが、生命保険は自身の命に代わる保険で、収入や生活費、家族構成や加入目的は皆さん異なります。したがって、自身の生活設計に合ったプランを選択していただく必要があります。見直しもすべての保険において定期的にされると良いですが、今回はご質問の生命保険について、自分で見直す際の検討事項を紹介します。

生命保険の加入目的、必要保障額、保障期間は10年後、20年後、30年後と人生の段階に応じて変化します。下記の要項について検討してください。

1. 生命保険の目的は何か。
2. 必要保障額はいくらか。今の保障額に不足はないか。
3. 必要保障期間はどのくらいか。今の保障期間に不足はないか。
4. 契約した生命保険の種類・内容をきちんと理解しているか。
5. 無理なく支払える保険料か。
6. 保険金受取人の変更や追加はないか。

特に生命保険の目的を考えることは非常に重要です。配偶者や子供の生活費を始め、子供の独立まで、あるいは家のローン、未払いの負債の返済が終わるまでに掛かる金額、葬式費用など、もしもの際に何が保障されるのかを検討しながら設定すれば、必要保障額や保障期間もしっかり見えてくるものです。

また、数年前、数十年前の生命保険契約時に適切と考えた保険金受取人が今では亡くなっていたり、結婚、離婚、再婚、子供の誕生などで家庭の状況が変わったりした場合、保険金受取人を変更することも考えられます。うっかり忘れがちですが、変更は可能で、日本にいる家族を受取人に設定することもできます。変更を希望される場合は、ご自身の生命保険の担当エージェントにできるだけ早くご連絡ください。

生命保険はもしもの際、ご自身に代わって残された家族がこれまでと同じ生活を送ることができるように守る生活保障です。今の保険で十分かどうか、大切なご家族への愛の証しとして今一度よくお考えください。

(2006年7月)

平野ホルコム保険事務所 代表 平野ホルコム雅子さん


兵庫県生まれ。ルイスクラーク州立大学卒業。現在ワシントン州エベレット在住。大手保険会社「Farmers Insurance Group」のエージェントとして、自動車、生命、火災、商業用保険を総合的に取り扱う。日本語による安心・丁寧なサービスが好評。無料見積もりサービスも実施している。

Hirano- Holcomb Insurance Agency
TEL:206-755-7716 ウェブサイト:www.mhhinsurance.com