シアトルの生活情報&おすすめ観光情報

夏場のドライブ、整備で気を付けたほうが良いことは?

さまざまな分野の専門家が読者の皆さんの質問にお答えします。

夏場のドライブ、整備で気を付けたほうが良いことは?

< 回答者|自動車整備・修理・セールス業  エイペックス・オート・サービス&セールス>

自動車にとって過酷な条件になる夏がやってきます。日本では定期的に車検を受けることが国土交通省より義務付けられているため、整備が整っている車が多いですが、アメリカには車検制度がないので、特に長距離ドライブや気温の高い日は、さまざまなトラブルが起きる可能性が出てきます。夏場のトラブルで特に多いのは、以下のような事柄です。

●冷却不足によるエンジン・オーバーヒート 
●エアコンなどの消費電力に対応できなくなった老化バッテリーによるバッテリー上がり 
●整備不良のブレーキや古くなったブレーキ・オイルなどによるブレーキ事故 
●空気圧減少などによる異常加熱でのタイヤのパンクなど。

オーバーヒート(エンジンの発熱量が高くなり、ラジエーター内の冷却水が加熱してしまうこと。水温計の指針がCとHの中間を指していれば正常ですが、H側に近付く、または冷却温度上昇警告ランプが点灯する状態)を1度でも起こしてしまうと、エンジンに回復不能なダメージを残してしまうことがあります。冷却水、冷却ファン、冷却ファン・ベルト、ラジエーター、ラジエーター・キャップなどに問題がないか、事前に点検されてください。もしオーバーヒートが起きてしまったら、速やかに車両を安全が確保できる路肩に寄せて、温度が下がるのを待ちましょう。温度が下がったら、冷却水の量や、冷却水漏れがないか確認していただき、冷却水漏れがある場合はロード・サービスでの移動を、冷却水が足りない場合は、完全にエンジンが冷えた状態で冷却水(クーラント)の補充を。給水緊急措置として普通の水を補充してもかまいませんが、その後は必ず専門家に見てもらってください。

また、エンジン・オイルやトランス・ミッション・オイルには、潤滑効果、清浄分散効果、気密保持効果、防錆防食効果、冷却効果(燃焼や回転運動で発生する熱を冷却し焼き付きを防ぐ)があります。老化したオイルでは十分な性能が得られないので、定期的に交換しましょう。

トラブルを未然に防ぐためには、日頃のメンテナンスが欠かせません。メカニック的なメンテナンスはプロに任せたほうが安心ですが、それでも愛車の健康状態はできるだけご自身で把握し、快適なカーライフをお送りください。

(2011年7月)

自動車整備・修理・セールス業  エイペックス・オート・サービス&セールス


創業19年。日本車を中心に中古車販売、委託販売、一般整備のほか、6カ月点検、12カ月点検、各種メンテナンス、各種オイル交換、ロードサービス、新車、中古車輸出代行などを実施。安心、正確、信頼、最高の品質で顧客のカーライフを日本語でバックアップする。

Apex Auto Service & Sales 
7120 E. Marginal Way S., Seattle, WA 98108 TEL:206-767-0717