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宮本和子さん:エコーコーラス

 
ノースウエストで活躍するグループや活躍している人にフォーカスしてお届けするこのコーナー。今回は『エコーコーラス』の宮本和子さんをご紹介します。
大声で歌うと嫌なことも忘れられる

▲2002年に行った第2回コンサートの模様(前列右から3人目)

創立14年目。レパートリーは約150曲
’90年、歌の好きな『さくら会』(日系企業親睦団体・春秋会の婦人部)のメンバー4人とその友人4人の合計8名で始めたのが女性三部合唱のコーラス・グループ『エコーコーラス』。当時のメンバーのうち、今まで残っているのが私だけなので、現在、会の世話役をしています。メンバーの多くが駐在員の奥様方という事情から人数の増減が激しく、人数確保や指導者を見つけるのが難しい時期もありましたが、永住の方の参加を呼び掛けたり、ベビー・シッター制度を取り入れたりしてからは、子供が小さいお母さん方も気軽に参加できるようになったので、現在は約30人で活動しています。

持ち歌は150曲程度。日本の童謡からポップスまで幅広く歌っています。『敬老ホーム』や『日系マナー』での定期コンサートのほか、昨年12月には『クリスマス・シップ』に乗船して歌声を披露するなど、地域のイベントにも積極的に参加しています

人間関係の良さが良いハーモニーを生む
コーラスで大事なのはハーモニー。“自分が歌う”というより、ほかの人の声を聞きながら、それに自分の声を“重ねる”、という感じを大切にしています。各パートの声にほかのパートの声が重なり、深みのあるハーモニーとなった「歌」という完成品を多くの方に聞いてもらえるのは、とてもうれしいことです。ハーモニーを良く保つために必須なのは、良い人間関係。スムーズな人間関係は、音と音のぶつかり合いを避けることに繋がります。

入会に際して、パートの希望を聞く以外は特定の決まりやオーディションはありません。ですから、音楽関連の学部を卒業したセミ・プロの方から、音符の読めない方まで集まっています。また、日本に住んでいたことのあるアメリカ人や日本語ができる台湾人の女性達もメンバーです。「歌うことが好き」であれば、どなたでも大歓迎です。

友達が増え、ストレスも発散
14年間も『エコーコーラス』を続けてこられたのは、やっぱり楽しかったからこそ。会を通じてたくさんの友達ができましたし、その友達を通じてトール・ペイントやビーズ・クラフトなどの趣味も始められました。それに大きな声で歌うと、毎日の嫌なことがどこかに行ってしまいます。コーラスもすっかり一部となったノースウエストのでの暮らしで気に入っている点のひとつは、日本で言うところの「田舎暮らし」を都会の近くでできることです。また、自分を前面に出さないと物事が進まないことが多いアメリカ生活ですが、まずは他人の言葉に耳を傾け、自分の意見をそれに加えていくという会話のスタンスは、コーラスのハーモニー作りに共通しているように思います。 (取材・文/編集部)

宮本和子さん
エコーコーラス 宮本和子さん
大阪府出身。1989年、ご主人の仕事の関係で初めての海外生活をシアトルで始める。コーラスとの出合いは大学時代の混声合唱からで、ママさんコーラスに所属していた経験もある。サマミッシュにご主人と2人暮らし。

【 エコーコーラス 】
’90年創立の女性三部合唱のコーラス・グループ。練習は毎週木曜10:00 a.m.~12:00 p.m.にベルビューの『Highland Covenant Church(15022 NE Bel-Red Rd., Bellevue, WA)』で行っている。会費月$25、ベビー・シッター制度あり($15/月)。