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毎年、新年の目標を決めても、三日坊主で終わってしまいます。

さまざまな分野の専門家が読者の皆さんの質問にお答えします。

毎年、新年の目標を決めても、三日坊主で終わってしまいます。

< 回答者|カウンセラー 角谷紀誉子さん>

やる気に燃えて作った「今年の抱負」が結果的に三日坊主に……というのはよくあることです。その原因の多くは、ものの考え方にあります。人はコンピューターと同じで、個人個人がある一定のプログラムによって作動しています。今、使っているプログラムが「どうせできない」「時間がない」といったものである限り、目標の達成は不可能です。よくある「達成できない理由」から「達成できる理由」への転換を紹介しましょう。

【もう年だから】 年齢ですべきこと、持っているものなどを決め付けるのは、日本人の悪い癖。今があなたの人生でいちばん若い時であることを忘れないで。

【時間がない】 本当にしたいことではなく、嫌だけれどやらなければならないことだけに時間を費やしてはい
ませんか? 日々の無駄な時間や行動を見つけ出し、それらを削減し、目標達成にその時間を当てましょう。そのためにはノーと言える勇気も必要です。

【○○のせいでできない】 障害にぶち当たると「自分には無理だというサインだ」「成功した人は運が良い」
と思ってはいませんか? 「困難はあるもの」と覚悟し、他力本願をやめ、「どうやったらできるか」に焦点を当てましょう。

【どうせ無理】 これは自信のなさではなく計画の不十分が原因。階段をイメージしましょう。最上階が最終的な「大目標」とし、1段下がったところに「大目標1歩手前の目標」を作ります。こうして1段ずつ下げていき、 今自分がいるところまで細かく小目標を明らかにします。そうすると、次にすべきことは「これならできる」程度になるのです。千里の道も一歩から、です。

【幸せになりたいが、幸せは続かない】 同じような実力で、メジャーリーグでひとシーズンももたない人と、長く続く人の違いは「成功の持続力」です。ひとつ成功すると達成感と共に脱力感もあるもの。そこで燃え尽きるか、「次の目標」への頭の切り替えができるかです。メジャーに入る、の次は「自分との戦い」だとは多くの選手が言うことです。

これらの新しい考え方が自分のものになるまでは、携帯電話のメモ欄に登録したり、冷蔵庫の扉に貼って、常に見て声に出して読み、「このプログラムで考える練習」が必要です。
さあ、新しい考え方で頑張ってください。

(2011年1月)

カウンセラー 角谷紀誉子さん


ワシントン州認定臨床ソーシャル・ワーカー。サクセス・アブロード・カウンセリング社代表。著書に『在米心理カウンセラーが教える、留学サクセスマニュアル』(アルク社)などがある。オンライン、電話、対面カウンセリングで、駐在、留学、国際結婚、子育てなどの悩みに対応する。

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