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風水インテリアで開運!

インテリア

 
2004年5月のテーマ 
風水インテリアで開運!
 

第1週「各方角のラッキー・カラー」

風水とは、中国生まれの環境開運学です。3,000年以上に渡る人間界と自然界との調和・不調和のデータ(統計学)からなり、近年は世界中の建築家やデザイナーが注目し、有名人が自分達の住まいに取り入れるケースも増えています。風水で重要なのが、色の使い方。風水には方角ごとにラッキー・カラーがあり、支配する運気も異なります。例を挙げると、南東(不動産運):緑、南(名声運):赤、南西(結婚運):オレンジ・黄、西(金運):黄、北西(上司運):白・ゴールド、北(仕事運):黒・青、北東(学業運):ベージュ、東(家庭・健康運):緑、といった具合。風水で金運アップを狙うなら、西側の部屋に黄色のカーテンを付けたり黄色の花を飾ったりといった工夫が考えられます。ただし、いくら部屋をコーディネートしても、ほこりが溜まっているようでは台なし。風水の効果は期待できません。逆に健康や仕事など、最近調子が悪いと感じている事柄について当てはまる方角をきれいにすれば、それだけで運気は上昇します。

次回は、「風水による家具の配置の仕方」をお届けします。

 
 

第2週:家具の配置

家具の配置、色使い、そして素材も、運気に影響します。特にリビングは、なるべく暖かみのある色や素材を使う方が家族運が上がります。例えば、家具には深みのある赤い布を掛け、壁の色はローズ色にすると吉。子供部屋は明るい色(淡い緑、ピンク、レモン色、パステル・ブルーなど)を多く使い、やわらかい雰囲気にするのが良いでしょう。玄関ドアからリビングが見渡せるような設計になっている場合は、外からの良いエネルギー、悪いエネルギーに常にさらされている状態。玄関ドアとリビングとの間に屏風のようなスクリーンを立てたり、装飾を兼ねた棚を置いたりするだけで、家の中に入ってくる運気の流れを変えることができます。また、なんとなく好きとか嫌いといった感覚は、私達へ運気の良し悪しを知らせるサイン。もし日々の生活で、あまり良くないサイン(持ち物の故障が多い、物事がスムーズに行かない、など)を感じたら、家の中を見渡してみてください。そして、部屋の模様替えをしてみてはいかがでしょうか?

次回は、「玄関と庭」をお届けします。

▲風水をとり入れたリビング

 
 

第3週:玄関と庭

人間でいえば、玄関は顔に当たり、玄関ドアは口に当たる部分。いろいろな運気(エネルギー)は、小道や庭を通って玄関に到達します。下記のチェック・ポイントを参考に、家屋周辺の環境を整えましょう。また、風鈴の音色や花々の香りがあれば、相乗効果が期待できます。

玄関のチェック・ポイント
・玄関までの小道は、直線よりも曲線に。鋭いエネルギーが直接玄関へ入るのを防ぐ。
・気の流れを締め付けないよう、道幅は少しでも広く。
・個人の住居に正面玄関が2つあるのは凶。
・玄関の周りにゴミは置かない。雑草は取り除く。
・玄関の両側はスッキリとした空間にして、周りに生い茂った樹木を植え過ぎないようにする。
・玄関の小道には、気のエネルギーを集める花壇を。

庭のチェックポイント
・好きな花や草木を育てる。
・ガーデニングは時間を掛けてじっくりと。
・庭は家主の個性が反映され、家に入ることを歓迎しているように見えることが重要。
・家の後ろを守ってくれる木々や隣家がある。
・方位に合った色の花を植える(第1週のチャートを参照)。
・風水で水はお金を指すので、噴水、鳥の水浴び場を設置すると縁起が良い。
・金運を下げるので、枯れた草木や花は取り除く。

次回は、「風水料理」をお届けします。

▲2001年の「ストリート・オブ・ドリームス」開催時の写真。美しい庭や玄関周りは良い気を放ち、住人や訪問者を幸せにする

 
 

第4週:風水料理

インテリアとは関係ありませんが、風水の専門家から料理で運気を上げる方法を教えていただきましたので、皆さんにご紹介します。毎日の食べ物も陰陽のバランスがあって、いろいろなエネルギーを運んで来ます。そして、食べ物の色の調和も意味があるようです。例えば、金運は黄色なので、卵料理。結婚運ならトマト・スパゲッティー(長めの麺に赤を加えるのがポイント)、ピンク・レモネード。家族運は彩りや種類を豊富に、健康運は緑色野菜、名声運はスパイシー料理、仕事運は水やお茶など……。皆さんの食卓や外食のメニュー選びに、ぜひお役立てください。

次回は、「ホテルに利用される風水」をお届けします。

 

 
 

第5週:ホテルに利用される風水

2000年、ホテルニューオータニ東京・ガーデンコートで実施された、“癒し”と“風水”をテーマとした客室改装プロジェクトに参加しました。室内はもちろん、廊下、エレベーター・ホールのインテリアにも、色、形、素材、家具、カーテン、小物から、音楽、香り、食べ物、文字といった細かい部分まで、すべてに風水のコンセプトを取り入れた結果、不思議なやわらかさを持つ空間が誕生。訪れる人達の口コミで雑誌やテレビなどでも次々と紹介され、風水インテリアへの関心が高まるきっかけにもなりました。その評判が「Fusui Healing Room(そこにいるだけで心地よい空間)」として海外にも届き、英国でコンラン卿がホテルのデザインに取り入れたほか、香港やニューヨーク、サンフランシスコなどでも同様に、風水を生かしたホテルや住居が誕生しています。

▲西側に面した部屋は黄色を基調とし、金運・総合運を上げるというコンセプトでコーディネート

赤池公江:
アメリカ・インテリア・デザイナーズ協会会員。ホテル・ニューオータニ(日本)、モデル・ルーム、駐在員宅、一般住宅などを手掛けて好評を得る。『モダン・リビング』『グラッツィア』など、数々の雑誌で紹介され、シアトルの住宅事情についてエッセイも執筆。ウェブサイト:www.afengshuiinteriordesign.com