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ハロウィーン・デコレーション

インテリア

 
2004年10月のテーマ 
ハロウィーン・デコレーション
 

第1週「コラージュ」

コラージュとは、フランス語で「糊で貼る」という意味。ハロウィーン・カラーの和紙を貼った空き箱に、数種類の枯れ葉、花を糊で貼り付けてみました。できればいろいろ貼り付ける前、空き箱の裏に金具とワイヤーを付けておくと、後で壁に飾る時に便利です。貼る土台には、元々ある段ボール箱や木箱を使うのはもちろん、厚紙、ボード板などでも代用できます。また貼り付ける素材は、植物のほか、シルク・フラワー、タイルやガラス・モザイク、アップリケや雑貨店で売っている小物などなど、自分好みの物でデザインを遊んでみてください。これはもう、立派なアート・デコレーション! 素敵な作品ができ上がりますよ。

次回は、折り紙によるデコレーションを紹介します。

 
 

第2週「折り紙を組み合わせる」

折り紙で作ったカゴにオレンジ色の紙でユリの花を作り、花カゴ風にアレンジしてみました。ハロウィーン・カラーの紙を使ったり、紙の大きさで変化をつけたりして遊べます。

カゴは折り紙の本を見て作りましたが、キャンデーを入れて子供達に上げてもいいし、色彩豊かに並べてお部屋に飾っても素敵です。
折り紙はとてもクリエィティブな紙の芸術。日本人には慣れ親しみ過ぎて新鮮に感じられないかもしれませんが、アメリカ、フランス、イギリス……など、一歩外へでると見方が異なり、不思議な紙の芸術に注目している人達がたくさんいます。いろいろな国で注目されている日本の文化、その素晴らしさを伝えることができたら真の国際人と言えるのではないでしょうか。

 
 

第3週「テーブルのセンターピース」

紅葉が始まり、ハロウィーンらしく街のあちこちでオレンジのパンプキンや飾りを見かけるようになりました。今回はリーフ上にオレンジ色のキャンドルやドライフラワー、そして色とりどりの折り紙で作った動物(あひる、ふくろう、からす、きつねなど)をデコレーションし、楽しく明るい雰囲気を作ってみました。お友達を家に呼んでちょっとしたパーティーを開く時は、オレンジまたは黒のテーブルクロスを下に敷くとさらにハロウィーンらしくなります。家の中にある物を集め、テーブルやセンターピースなどをデコレーションすると、よりクリエィティブなハロウィーン・デコレーションが完成します。応用することで、11月のサンクスギビングスの飾りにもできますよ。

10~12月はホリディ・シーズン。寒いこの季節、外から帰って来てこんなデコレーションを見たら、ちょっと暖かい気分になれるかもしれません。アメリカでは、ご近所や知り合いの家に遊びにいくと、必ずといっていいほどさりげなく玄関やテーブルの上、部屋などが季節のものでデコレーションされています。そして、これらを見て育つ子供達にも、自然に受け継がれているように思います。こういう習慣っていいですね。 季節感を楽しみ、小規模ではあるけれどお部屋のイメージ・チェンジを楽しんでいるように見えます。なんだか心が豊かな気分になりますね。その人らしさを感じさせる演出は、人に感動を与えます。デコレーションは、じつは気配りでもあるのです。自分に対しても、他の人に対しても……。デコレーション上手はいろいろな意味でトク。日々の生活をエンジョイするエッセンスなのです。

 
 

第4週「トリック・オア・トリートのお菓子入れ」

今回はハロウィーン・カラーのオレンジと黒の紙で作ったお菓子入れです。これにキャンディーなどを入れておくと、部屋のデコレーションにもなるだけでなく、子供達が「トリック・オア・トリート」で訪ねて来た時に、そのまま渡すこともできます。箱の周りに落ち葉を置いて秋の雰囲気を出してみましたが、キャンドルと一緒に置いても素敵。もちろん、カボチャのデコレーションと組み合わせても、色の相乗効果が出て一段と良くなると思います。今回のお菓子入れは、子供達の楽しそうな笑顔に出合えるのもポイント。過去の経験から、動物や車などを折った折り紙をお菓子に混ぜておくと、必ずみんな「コレ欲しいなぁ~」と言って、お菓子と一緒に持って行きます。子供達の目がきらきらと輝き、それを見てお父さんやお母さんもニコニコ顔。お店に行けば何でも手に入る世の中ですが、こんな素朴な手作り小物が喜ばれると、こっちまで幸せな気持ちになりますね。

赤池公江:
アメリカ・インテリア・デザイナーズ協会会員。ホテル・ニューオータニ(日本)、モデル・ルーム、駐在員宅、一般住宅などを手掛けて好評を得る。『モダン・リビング』『グラッツィア』など、数々の雑誌で紹介され、シアトルの住宅事情についてエッセイも執筆。ウェブサイト:www.afengshuiinteriordesign.com