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“使える”インテリアのアクセント

インテリア

 
2005年1月のテーマ 
“使える”インテリアのアクセント
 

茶箱で作るサイド・テーブル

「手軽でしかも実用性を兼ね備えたインテリア・デコレーションが知りたい!」。このようなリクエストを、日本人のお客様からたくさんいただきます。今月は私の経験から、好評だったアイデアをいくつか紹介したいと思います。

この写真は、ソファーやベットの横に置けるサイド・テーブルです。きれいな日本の西陣織や浴衣の生地が張られているのは、なんとお茶屋さんで使っている茶箱! 箱のふたを開け、小物入れとして収納もできます。これこそ、デコレーションと実用性の両立。持ち運びや移動も簡単で、いろいろな場所で使えます。ヨーロッパ製の布地を使い、フリンジ(フリルのような飾り)を付けると、また雰囲気の違ったものになり、とても素敵です。

この箱に脚を付ければ椅子に、キャスターを付けたりガラス板を上に載せたりすればテーブルにも変身。どこに置いても何かと便利に空間をアレンジできます。自分で布地を張るのが難しいという人は、職人さんに頼んで張ってもらう方が、見た目も良いですし、ずっと長く使えます。アメリカでも材料が手に入りますので、ご希望の方はご連絡ください。

 
 

エリア・ラグ

インテリア・デコレーションには欠かせない物のひとつが、エリア・ラグ。元々は石でできた家や砂地で使われ、実用性から発達した物ですが、時代と共にデコレーションの要素としての役割も出てきました。

この写真のエリア・ラグは、部屋全体が白っぽいのでアクセントをつけるべく置いたものです。フローリングに敷けば傷の防止に、保温の効果はカーペットの床でも同様に得られます。夏場は、もし暑苦しく感じるようであれば外すこともできますし、冬用、夏用と使い分けてもいいかもしれませんね。夏は涼しく見える色、冬は暖かく見える色を選ぶことで、空間の雰囲気が変わります。床にアクセントを付けると、部屋全体に息が吹き込まれ、生き返る感じがしてきます。

素材も、シルクから、綿、ウール、混紡まで豊富にあります。汚れが気になるという場合、自分でクリーニングできる素材もありますのでお問い合わせください。染みが付いた場合は、できるだけ早くカーペット用の染み落とし洗剤で叩くように拭くと良いでしょう。

赤池公江:
アメリカ・インテリア・デザイナーズ協会会員。ホテル・ニューオータニ(日本)、モデル・ルーム、駐在員宅、一般住宅などを手掛けて好評を得る。『モダン・リビング』『グラッツィア』など、数々の雑誌で紹介され、シアトルの住宅事情についてエッセイも執筆。ウェブサイト:www.afengshuiinteriordesign.com