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身近な物でインテリアにひと工夫

インテリア

 
2004年6月のテーマ 
身近な物でインテリアにひと工夫
 

第1週「スリップ・カバーを活用」

「ソファーや椅子などを新しく購入したい」「張り替えや補修をしたい」「どうせなら最初に良い物を買って長く使いたい」という願望はあるものの、子供が小さいので汚されてしまうからと、購入を控えたり、ビニール製の物で間に合わせたり……。そんな悩みを解消する方法として、スリップ・カバーの利用方法があります。お気に入りの布地を古いソファーの上にただ被せて、ソファーや椅子などの“下着”として汚れなどから保護する使い方もあれば、きちんと寸法を合わせて夏用・冬用などと“洋服”のように着せ替え、いろいろな変化を楽しむといった具合に、とてもフレキシブルに活用できます。さらに、防水性で汚れがつきくい、洗濯ができる、といった素材を使えば、お気に入りの家具を長く使えますね。もちろん、インテリアのポイントにもなるので、革のソファーを変化させたい時、部屋の模様替えをしたい時にも便利。既製品のカバーは、通販やデパートなどで売られているので、一度チェックしてみてください。

次回は、「革製家具のお手入れ」をお届けします。

 
 

第2週「革製家具のお手入れ」

手入れ次第で何年にも渡って使えるのが、ソファーや椅子などの革製家具。靴と同様にツヤを出したり、汚れをつきにくくしたりと、皆さんも革専用クリームなどでケアしていることと思います。白い革の手入れの仕方として紹介したいのが、牛乳を水で薄めたものを布に含ませ、軽く拭き取る方法。これは、ある革製家具を扱う専門店の販売員の方から教えていただきました。意外な手入れ方法だと思いましたが、これは白い革のツヤと白さと品質を失わせないためにはベストだとか。また、鉛筆、クレヨン、ボールペンなどで汚してしまった場合は、中性洗剤などでゴシゴシ拭くよりも、消しゴムで簡単に取れてしまうことがあります。洗剤の使用は、革が傷んだり変色したりする原因となりがちなので、消しゴムで落ちない場合は革専用の汚れ落としを使って手入れすることをお勧めします。

次回は、「古家具のリメイク」をお届けします。

 
 

第3週「古家具のリメイク」

アメリカやヨーロッパでは、古い家具をリメイクして、自分好みに作り替えることがとても盛ん。椅子などは、木部の塗装を塗り替え、クッション部分の布地や中身を新しく張り替えるだけで驚くほど変わります。アンティーク家具を安く入手して塗装や張り替えなどを施し、自分好みのオリジナル家具を作ってみてはいかが? 例をひとつ紹介しましょう。あるイギリス人女性は、古い酒樽を酒屋さんから安く譲ってもらい、自分で再塗装。ガラス屋さんでカットしてもらった円形のガラスを上に載せ、リビング・テーブルを作ってしまいました。酒樽の中に花を飾れば、ガラスのテーブル・トップから透けて見える、とても素敵なオリジナル・テーブルです。お金を掛けずとも、アイデアと工夫で素敵な家具をクリエイトすることは可能。もし家具の購入を考えていたら、アンティーク・ショップも覗いてみる価値大アリです。

次回は、「オリジナル・ランプ」をお届けします。

 
 

第4週「オリジナル・ランプ」

「どうしても自分の気に入ったランプが見つからない」とお嘆きなら、オリジナル・ランプ作りに挑戦してみては。材料を自分で揃えたら、ランプの作成は専門店におまかせ。お気に入りの花器、籠など装飾小物、ランプ・シェードに使う布地(向き不向きがあるので、布地を選ぶ際は店の人に聞いてみましょう)、ランプのデザイン(イラスト、雑誌のキリヌキなど)を用意して店に持って行けば、値段もソコソコでお気に入りのランプを手に入れることができます。日本ではあまり聞きませんが、アメリカではとてもポピュラーな方法。お店で自分の気に入った物が売っていなければ、自分で作ればいいのです。そんなに難しくないので、器用な方は作成までトライするといいかもしれませんね。ランプもまた、古い物をリメイクすることができます。想像力を生かして、世界にひとつしかないランプを作ってみてはいかがでしょうか。

赤池公江:
アメリカ・インテリア・デザイナーズ協会会員。ホテル・ニューオータニ(日本)、モデル・ルーム、駐在員宅、一般住宅などを手掛けて好評を得る。『モダン・リビング』『グラッツィア』など、数々の雑誌で紹介され、シアトルの住宅事情についてエッセイも執筆。ウェブサイト:www.afengshuiinteriordesign.com