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古びたインテリアを蘇らせる

インテリア

 
2004年7月のテーマ 
古びたインテリアを蘇らせる
 

第1週「家具の再塗装」

「新婚当時に買った時代遅れのダイニング・セット。買い替えたいけれど、捨てるには惜しいし、転勤もあるかもしれない……」。以前、そんなお客様からの相談を受けたことがあります。その時に提案したのが、再塗装のアイデア。現在使っているものを塗装し、傷んでいる部分は修理をして、全く別のイメージにしてしまう方法です。オーク調のかなり濃いブラウンで塗装されていたトラディショナルなタイプのテーブルと椅子を、ややアイボリーがかったホワイトで再塗装。脚の部分には薄く金色を入れ込み、全体のイメージを明るくして重さを取り除きました。さらに、椅子の挫の部分を新しい布地で張り替えると、今までのイメージが180度変わり、部屋の中がすっかり明るい雰囲気に……。お客様にとって、この変わり様はかなりの驚きだったようです。もちろん、自分で塗装してもいいし、塗装屋さんへお願いをしてもOK。何でも新しくするばかりではなく、持っているものを生かしながら地球環境へも配慮したいものです。

次回は、「リサイクル・カーテン」をお届けします。

 
 

第2週「リサイクル・カーテン」

アメリカでカーテンをオーダーすると、仕上がりまでに8~10週間かかります。既製品をうまく利用して、自分のお気に入りのカーテンにアレンジしてみるのも良い方法。また、ベット用シーツを使ってカーテンを作ることもできます。アメリカではシーツのデザイン、色、サイズが豊富で、値段も高いものから手頃なものまで揃っているので、ちょっと手を加えるだけてそこそこのものができてしまう……例えば、学生の時にアメリカ人の友人の部屋へ遊びに行った時、あまり使わなくなったシーツを使って作ったという素敵なカーテンが大きな窓にかかっていました。こういった再利用の方法は、インテリア・デザインの世界において非常に貴重です。

次回は、「床のイメージを変える」をお届けします。

 
 

第3週「床のイメージを変える」

汚れた床、または古く見える床には、タイル・カーペットを敷くとイメージがガラッと変わります。床を張り替えることができない場合は、カーペットを販売してるショールームへ行ってみるのも良い方法。アメリカでは素材だけでもかなりの種類があります。ラグ・カーペットを何枚か部屋に敷いて、アクセントにするのもアイデアですね。日本の住まいでは、畳の上にカーペットを敷くと部屋が広く見えます。手間が掛からない装飾方法として、いろいろ応用してみてください。

次回は、「タイルの利用」をお届けします。

 
 

第4週「タイルの利用」

タイルのデザインが豊富にあるアメリカ。ヨーロッパ風の伝統的なものから地元のアーティスト達がデザインしたものまで、とてもバラエティーに富んでいて人気があります。タイル屋さんでお気に入りのタイルを買って、小さいタイルは壁の装飾用に、大きくてどっしりとした感じのタイルは庭へ置いて、ガーデン・アクセントとして活用するのが良いでしょう。キッチンの壁やカウンタートップの上にタイルを鍋敷として置くと、インスタント・アクセントのでき上がり! お風呂場の壁にも、たった1枚タイルを飾るだけで素敵に変身します。日々の生活の中にいつもと違う材料を取り入れて、新しいインテリアを楽しみましょう。

赤池公江:
アメリカ・インテリア・デザイナーズ協会会員。ホテル・ニューオータニ(日本)、モデル・ルーム、駐在員宅、一般住宅などを手掛けて好評を得る。『モダン・リビング』『グラッツィア』など、数々の雑誌で紹介され、シアトルの住宅事情についてエッセイも執筆。ウェブサイト:www.afengshuiinteriordesign.com