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小スペースを利用したクリスマス・デコレーション

インテリア

 
2004年12月のテーマ 
小スペースを利用したクリスマス・デコレーション
 

第1週「手作りキャンドル」

今年のクリスマスは自分で作ったキャンドルをテーブルや暖炉の上にデコレートしたいと思い、キャンドル教室へ行って来ました。

材料は、パラフィン・ソーイ・ビーズの3種類のワックス、キャンドルの芯、メタル製の型、ワックスをきれいに広げるための「vybar」という粉状のもの(大さじ1杯)、粘土(シールの役目)、フレグランス・オイル(シナモン・アップルとパインの香り)、キャンドルの着色剤。制作時間は約1時間30分。

キャンドル作りに初挑戦。一番のポイントは調合の仕方ですが、「病みつきになるかもしれない」と思うぐらいの楽しさで、出来上がり作品を見てさらにキャンドル作りの面白さを体験しました。今回のキャンドルは「チャンク・キャンドル」といって、ポピュラーなキャンドルの中のひとつです。

最初に好きな形の型(今回はハート型)を選んだら、キャンドルの芯糸を型の中央にある穴へ通します。通した先が1cmぐらい残し、型の底に粘土で蓋をします。次に型をひっくり返して芯糸が中央に保たれるように固定します。ここまで準備が整ったら、1cm角くらいに細かく砕いたキャンドル(赤やグリーンなど)を型の中に入れます。ある程度型に詰まったら、350F度に熱しておいたワックスを型の中へ流し込んでいきます。流し終えたら、ワックスを入れた型を水の中に約40分間漬けます。冷えたら型の底の粘土シールを剥がし、型からスッポリと抜くとハート型キャンドルの出来上がり。

このような制作工程を体験してきましたが、作りたいキャンドルの材料と調合の仕方を決めて、それをしっかりマスターできれば難しくはなく、「経験を積めば私でもできる」と思えるほど。とても充実した時間でしたし、また挑戦してみようと思っています。

初心者はキャンドル作りのキットなどを買ってきて、説明書に沿って作ってみてもいいと思います。意外な発見があるかもしれませんね。

香りや色を工夫すれば、さまざまなオリジナル・キャンドルが作れ、手作りキャンドルをプレゼントしたり、家に飾ったりしたら、きっと楽しいと思います。

一方、もちろんお店でも、素敵なキャンドルをたくさん売っていますよね。日本でもアメリカでもインテリアの一部として人気がありますが、特にアメリカではキャンドルは人々の生活の中に密着していますから、豊富な種類があります。

次回の作品を、皆さんにお見せしたいと思います。乞うご期待。

 
 

第2週「紙で作るフォト・フレーム」

とても簡単にできるこのフレームは、置き型にしても壁掛けにしてもOK。さらにサイズも大小、自分の好みに合わせて作れます。小さいものなら携帯用にもなりますね。プレゼントにしても、とても喜ばれます。特にアメリカ人のお友達には好評だと思います。
材料は25cm角の紙(裏表に色がついたものがベスト)、折り紙、のりです。
ここで紹介するフレーム(写真参照)はリバーシブルの紙を使い、色はクリスマスや日本のお正月を代表する紅白の組み合わせを選んでみました。
これは2つのフレームを組み合わせて置き型フレームにしたものです。フレームがひとつの場合は、壁掛けや携帯用になるなど、用途に合わせて作れます。また、フレームの周りにパイン・コーンや貝殻をのりで付けてデコレーションすると、立派なフレームに変身します。
紙のフォト・フレームの作り方は折り紙の本で紹介されていたもので、今回はこれを少し応用して作ってみました。とても簡単でしたよ。市販の折り紙の本は、小物作りにとても参考になります。
家族や恋人、ペットの写真を入れておくと、フレームがいっそう引き立つのは言うまでもありません。
玄関やテーブルの上、その他どこにでも気軽に飾れるフォト・フレームです。クリスマス・ツリーに飾っても素敵……。好きな人の写真や願い事を入れて七夕の飾りにもいいかもしれませんね。

皆さんもクリスマスのアート&クラフトを楽しんでみてください。
※今回紹介したフレームの作り方を知りたい方は、以下までお問い合わせください。
web@jeninc.com

 
 

第3週「玄関に置くクリスマス・ツリーもどき」

今回は年末の大掃除を兼ねて、残り物でエントランスのデコレーションができないかと考えていたところ……、今年の夏にトマトの苗を大きな鉢に植え替えた際、枝を支えるために購入した、ワイヤー状の輪っかが余っていました。これを活かして作ってみたのが、屋外用クリスマス・ツリーもどきです。材料は前述のワイヤー(高さ約130センチ)、フェイクのモミの枝(2本、約9メートル)、造花数本、そしてツリー用イルミネーション・ライト。作り方:ワイヤーの上部をクラフト用テープ(緑色)でしっかり巻き付ける(円すい形ができ上がる)。その上から、フェイクのもみの枝2本をワイヤーの部分に巻き付ける。さらに、ツリー用ライトをぐるぐると巻き付ける。これでもう完成! 飾り付けとして、私は余っていた造花2本と、ゴールドとシルバーの飾りを数本挿してみました。みなさんはご自身のお好みで華やかに飾ってください。ただし屋外なので、材料はすべて雨の日でも大丈夫な物だけでまとめたいですね。

次回は「バスルームその他の空間を活かす」です。

 
 

第4週「コラージュで小空間を彩る」

リースはクリスマスの定番ですが、今回は以前にこのコーナーで紹介しましたコラージュを取り入れたデコレーションを作ってみました。材料は、写真や絵画などをフレームに入れる時に使うマット、そしてリボン、金色の厚紙、ドライフラワー、両面テープです。これらの材料はクラフト・ショップなどで入手できます。バスルームや廊下、それぞれの部屋のドアなど、小さなスペースに飾ってみると、家族からの評判も上々でした。いろいろな材料を使って変化させてみると意外な作品ができて、空間に温かさが生まれます。工夫次第でお正月にも使えると思います。それでは、良いお年をお迎えください。

赤池公江:
アメリカ・インテリア・デザイナーズ協会会員。ホテル・ニューオータニ(日本)、モデル・ルーム、駐在員宅、一般住宅などを手掛けて好評を得る。『モダン・リビング』『グラッツィア』など、数々の雑誌で紹介され、シアトルの住宅事情についてエッセイも執筆。ウェブサイト:www.afengshuiinteriordesign.com