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サンクスギビング・デコレーション

インテリア

 
2004年11月のテーマ 
サンクスギビング・デコレーション
 

第1週「ツナ缶と小枝で作るキャンドル・ホルダー」

今回の材料はツナの空き缶と、散歩などをしながら手に入る自然の素材(小枝や葉や実)。作り方もグルーガンを使って缶の周りに材料を貼っていくだけと、とても簡単です。

缶へ貼る材料はあらかじめ細かく切っておくと作業がしやすく、葉や実も枝から切り離して用意しておくと楽です。小枝はハサミで切りやすい柔らか目のものを探し、長さ約4~5センチくらいに切ったものを30~40本用意します。

作り方は、まず缶の底と側面にグルーガン(ガンのような形をしたのりを付ける道具)で小枝を貼り付けます。のりはすぐ乾き、材料も瞬間に固定されます。その後、葉や実を缶の側面の好きな位置にグルーガンで貼り付けます。のりは少しづつ出して貼っていくと、きれいに仕上がります。

家の中や近所にある身近な材料でいろいろと工夫してみると、こんなに素敵でちょっとしたデコレーションができてしまいます。 枯れ葉を使ったり、カラー・スプレーで色付けしてみたり、また自然の色とマッチさせたデザインをしてみてもいいですし、作り手次第でいかようにもアレンジが可能です。

11月25日の感謝祭(サンクスギビング)には、この手作りキャンドル・ホルダーをパンプキン・パイと一緒にお皿の上に置いたり、ターキー料理のデコレーションとして添えるなどして、温もりあるホリデーをお過ごしください。

また今月は、自然の恵みに感謝しながら暖かい料理と家族や友達の笑顔があってこそ生きるサンクス・ギビングのトータル・デコレーションに挑戦します。

次回は、自分で作るナプキン・ホルダーです。

 
 

第2週「手作りナプキン・ホルダー」

今回も自然の素材を生かして作る作品をご紹介します。メインの素材は、実がたくさん付いている枝です。

公園や庭など外を散歩している時に、たくさん実がなってる木の枝を拾っておきましょう。柔らか目のものが扱いやすいです。その枝を20cmくらいの長さに切り、使用する人数分、用意します。

枝を少しずつ曲げながら円形にしていきます。ゆっくり曲げていくと途中で折れる心配が少なくなるので、なるべくゆっくり丸めていきましょう。

ある程度、形が付いたら細いワイヤーで枝の端と端を結びます。ワイヤーは枝の色に近い色のものの使用がベストです。ワイヤーで固定したら、念のためグルー・ガンで少しのり付けしておくと良いでしょう。こうすると壊れにくく、丈夫なナプキン・ホルダーとして重宝するはずです。

とても簡単で誰でも作れてしまう上、時間もお金も掛かりません。こんなアイデアいっぱいのアイテムを用意して、感謝際を迎えてみてはいかがでしょうか? 材料は屋外にたくさんありますから、自分が使ってみたい素材で、いろいろ作ってみるのも面白いと思います。

色調をうまくコーディネートすると、TPOに合わせて何種類か作ることもできます。感謝祭やクリスマスはやはり赤・白・オレンジ・グリーンや枯れ葉色、さらにシルバーやゴールドなどの組み合わせが基本ですが、自分の好きな色を加えても良いかもしれません。 作り手のイメージ次第で自由にクリエイトできる楽しさを体験してください。

次回は、自分で作るランチョン・マットです。

 
 

第3週「手作りランチョンマット」

今回は手作りのランチョンマットに挑戦してみました。これまでと同じように、家の中や屋外にあるものを使っています。材料はケーキやクッキーなどのお菓子類を出す時に使うナプキン2枚(直径30cmのもの。表と裏用)と紅葉した葉を約10枚。これが1名分の材料です。

葉はなるべくきれいなものを選び、一度軽く水洗いをしてキッチンタオルなどで水気を取り除きます。それから約1時間、新聞紙などの上で自然乾燥させます。乾燥したら重石代わりの本や雑誌の中に挟み、一晩おきます。翌日には葉がきれいに平らになっているはずですが、2日間くらいやると完璧に平らになると思います。

ここまでの準備ができたら、ナプキンにテンシルやデザイン・スタンプなどで遊びながら好きにデザインしてみましょう。とてもおしゃれな感じになりますよ。今回はサンクスギビングなので、色はオレンジ、ブラウン、グリーンの色を混ぜて紅葉した葉の雰囲気を出してみましたが、白やシルバーを使うと、同じデザインでも雪の結晶のようになりますので、色を変えるだけでクリスマスにも使えます。

これができ上がったら、平らにした葉をグルー・ガンを使ってデザイン入りナプキンに貼り付けていきます。10枚の葉を全体にうまく貼れたら裏返し、もう1枚のナプキンを貼り付けます。これで表裏のある、しっかりしたランチョンマットになります。最後に、葉先にカラー・ボタンなどをのり付けしてデコレーションを施してみました。

いかがでしょうか? とてもオリジナルな感じにでき上がりましたね。テーブル・クロスの上に置いても映えますよ。

同じ材料でも、想像力を働かせていろいろな物に変身させてみたら、もっとオリジナリティーに富んだ物ができるかもしれません。アイデアで家族やお友達をスペシャルな気分にさせてみては?

我が家のサンクスギビングで、このランチョンマットを使って家族や友人をちょっと楽しませてみよう、笑顔のある温かさが演出できるかもしれないと期待しながら……。皆さんもぜひ作る楽しさを体験してみてください。

次回は「自分で作るスモール・トピアリー」です。

 
 

第4週「スモール・トピアリー」

今回はサンクスギビング、クリスマスの両方で使えるアイディア・トピアリーに挑戦してみました。材料は割り箸、オアシス、ベースとなる器(今回はブリキ製の小物入れを使いましたが、基本的には何でもOK)、ボール状のつる(枯れ枝のもの。クラフト・ショップなどで売っている)で、飾りにはチョコレート・ボールを使います。

まず、ベースにオアシスを載せ、土台を作ります。頭の部分が重くなるので、土台はしっかりと固定します。次に写真の上の部分を作成します。丸めたつる飾りの中に割り箸を差し込み、差し込み口にグルーガンでのりを付けて割り箸を固定します。5分程乾かしたら、割り箸の反対側をオアシスに差し込み、土台に固定します。グラつかないように、しっかりと中まで入れます。
ここまでできたら、オアシスに自分の好きな花や枯れ物などを差し込んでデコレーション。華やかな雰囲気を作りましょう。 これが済んだら、チョコレート・ボールをのりで貼り付けていきます。とても面白いトピアリーのでき上がりです。

このトピアリーはお誕生日会やウエディング・パーティーのデコレーションに使え、ゲスト達に楽しみながら食べてもらえます。飾りとしてもなかなかのものです。 今回飾りにはチョコレート・ボールを使いましたが、そのほか、なんでも好きな物でデコレーションすると、また趣の違ったトピアリーができ上がります。テーブルの上はもちろん、廊下やいろいろな場所に置けます。 ショップのデコレーションにも使えますよ。

特に11・12月のクラフト・ショップには材料が豊富に用意されていますが、材料費はばかにならないので、ウインドウ・ショッピングをしながら自分で工夫できる材料を身の回りから探してみましょう。ダラー・ショップ(100円ショップ)にも足を運んでみると素敵な材料が揃いますよ。

それでは皆さん、Happy Thanksgiving!

※トピアリーとは……
「植物を人工的にまたは立体的に形づくる造形物」のこと。元は“刈り込む”という意味で 、幾何学形や動物の形に刈り込んだ樹木を指した。造形の美しさ・楽しさに癒しの効果も加わり、新しい園芸文化として人気が高まっている。
参考:日本トピアリー協会ウェブサイトhttp://www.jta.gr.jp

赤池公江:
アメリカ・インテリア・デザイナーズ協会会員。ホテル・ニューオータニ(日本)、モデル・ルーム、駐在員宅、一般住宅などを手掛けて好評を得る。『モダン・リビング』『グラッツィア』など、数々の雑誌で紹介され、シアトルの住宅事情についてエッセイも執筆。ウェブサイト:www.afengshuiinteriordesign.com