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シアトルの基本情報

シアトルの特色 □シアトルの歴史 □シアトルの人口と住環境  
シアトルの地形・気候 □シアトルの治安 □シアトルの経済 □日本との関係


シアトルの特色
水と緑と山に囲まれたシアトルは、“エメラルド・シティー”の愛称で知られている、ワシントン州最大の都市。近年はIT先進都市として注目され、市政府の電子申請サービスが高い評価を受けており、2005年には「全米で最も無線インターネット接続環境が充実している都市(Most Unwired City)」に輝いた。また、2005年の「全米で最も住みやすい都市(City Livability Award)」にも選ばれているほか、25歳以上の居住者の52.7%が学士以上という、高学歴者数全米トップの都市でもある。
環境への意識も高く、シアトルのグレッグ・ニッケルズ市長は、2005年2月に米国抜きで発効した京都議定書が定める温室効果ガス削減目標を地域レベルで達成するよう呼び掛け、2006年9月現在、307の都市がこの運動に参加している。


シアトルの歴史
シアトルの名は、開拓者のひとりデビッド・ドック・メイナードが親交を深めた、スコーミッシュ族の酋長“シアルス(Sealth)”の名がなまって付けられたもの。タコマ、スポケン、ヤキマなど、ワシントン州にある都市の名は、1775年にスペインの探検家が上陸するまで先住していた約50種族のネイティブ・アメリカンらの言葉に由来しているものが多い。

シアトルの発祥は、1851年イリノイ州出身のアーサー・デニー率いる開拓者達が、ポートランド経由でアルカイ・ポイントに上陸したことに始まる。翌年、彼らは現在のパイオニア・スクエアに移り住み、その場所は今でもシアトル発祥の地として知られる。シアトルは次第に木材の集散地として発達。19世紀末には、カナダのクロンダイク川での金発掘を目指し、アラスカ経由で現地へ向かう人々の中継ぎ港となった。そして製材場、農業地、漁業基地、さらにはアラスカと極東につながる貿易港として発展を遂げる。

20世紀に入ると、2度の世界大戦によって、ボーイング社を中心とする軍需産業が発展。大恐慌後は、現在でもコンクリート製としては米国最大であるグランド・クーリー・ダムを始め、数多くのダムがコロンビア川沿いに建設され、州東部におけるかんがい農業が盛んに。そして、多量の電力を利用するアルミ精錬工業も発達した。

1962年には「センチュリー21」のテーマで万国博が開催され、来場者約1,000万人を数える大成功を収めた。その跡地は、現在スペース・ニードルを始めとする文化施設「シアトル・センター」として利用されている。


シアトルの人口と住環境
10年に1度行われる人口調査(2000年)によると、シアトルの人口は約56万人で、市としては全米で24位に位置する。人口の人種別構成としては、ヨーロッパ系が大多数で70.1%。ワシントン州では81.8%を占め、英国系、ドイツ系、スカンジナビア系の順に多い。有色人種は主に都市部に集中するため、ワシントン州内で3.2%のアフリカ系もシアトルでは8.4%、同様に州で5.5%のアジア系もシアトルでは13.1%を占めている。

ワシントン州の人口は約590万人、シアトルのあるキング郡は約174万人。ワシントン州内の日系アメリカ人が約3万6,000人(シアトル市内約9,000人)となっている。

平均所得
国際的視野の広さ、生活レベルの高さから、シアトルの住みやすさには定評がある。1戸建て住宅平均価格は2006年の調査で$338,600と、昨年から16.4%上昇。ワシントン州の1世帯あたりの年間平均所得は$50,885で、全米14位の水準となっている。


平均価格
平均家賃


シアトルの地形・気候
シアトルの面積は、水面を含め約235平方キロメートル。そしてワシントン州全体の面積は約17万6,600平方キロメートルで、日本の国土のおよそ半分弱となる。西のオリンピック半島と東のカスケード山脈に挟まれたピュージェット・サウンド沿岸に位置し、カナダとの国境から113マイル(182キロメートル)南にある。北緯47度と北海道より北に位置するものの、温暖な気候に恵まれ、夏は平均最高気温摂氏24度(華氏75度)前後で湿気もほとんどない。また冬は、最も寒い1月の平均最低気温でも摂氏2度(華氏36度)程度。雪が降ることは珍しく、氷点下になることは年間わずか3週間足らずである。

シアトルと言えば「雨が降るところ」として知られているが、多いのは冬季の降雨日数であり、特に小雨が多いため、年間平均合計降水量は92センチと、東京ほか日本の各地域より少ない。傘の売り上げは少なく、むしろ夏場に日の長いシアトルは、サングラスの売り上げが多いのが特色だ。

太平洋に面しているオリンピック山脈では降雨量も多く、国立公園西部には世界でもまれな針葉樹林による雨林が形成されている。一方で、州のほぼ中央にはカスケード山脈が南北に走り、標高4,392メートルの最高峰、レニア山を含む山並みがこの州を大きく東西に仕切っている。カスケード山脈以東は寒暖の差が激しい大陸性気候に分類され、緑に深く包まれる西部とは対照的に、赤茶けた山脈には低木が一面に広がり、降雪も多い。


シアトルの治安
シアトル犯罪状況2005年の凶悪犯罪(殺人・婦女暴行・強盗・加重傷害)発生数は全米で37位。シアトル市内で犯罪件数が多いのは、ダウンタウン、ビーコン・ヒル、ホワイト・センター、ユニバーシティー・ディストリクト、バラード、グリーンウッド、ノースゲートなど。逆に犯罪件数が少ないのはマグノリアやビュー・リッジなどとなっている。なお、シアトル日本国総領事館のウェブサイト(www.seattle.us.emb-japan.go.jp)にて、毎月「総領事館安全情報」が発表されている。


シアトルの経済

シアトル港湾局によって管理されるシアトル・タコマ国際空港(通称シータック空港)での2005年におけるコンテナ貨物量は、約1,446万トン。またシアトル港とタコマ港は近年、北米の玄関であるロサンゼルス港と近郊のロングビーチ港に代わる北米航路として注目されている。2005年には、日本郵船が航路の新設・増便を決めたほか、川崎汽船も新しいコンテナ船を導入し、港内の自営ターミナルを拡充した。陸上においては、ユニオン・パシフィック鉄道とバーリントン・ノーザン・サンタフェ鉄道が施設されており、インターステイト・ハイウェイであるI-5がカナダからメキシコまで南北を貫き、I-90が東海岸のボストンを結ぶ。

輸出相手国・地域トップ10 ワシントン州は、企業純益税を課さない4州のうちの1州で、利息、配当金や資本利益に対して無課税、先端技術研究開発のための事業税に対して税額を控除するなど、数々の優遇措置がある。世界最大の航空・宇宙関連製造会社であるボーイング社が、2001年に本社機能をシカゴに移転したものの依然として州最大の企業。インターネット産業ではアマゾン・ドット・コム社、ソフトウェア産業ではマイクロソフト社、アドビ社が代表的で、インターネット検索大手のグーグル社もオフィスを新設した。日本からは任天堂の米国法人が本社をこの地に選んでいる。ほか、2005年に「ダイソー」が、2006年に「クーツ・グリーン・ティー」と「くいもの屋わん」が、米国1号店をオープンさせている。
日本に続々と進出する“シアトル系コーヒー”群も健在。スターバックス社は、米経済誌『フォーチュン』の2006年「Best Company to Work for(最も働きやすい企業)」で全米29位に選ばれ、世界で約1万1,400店舗を展開する。そして、大自然とアウトドア・ライフを背景に、REI社、エディー・バウアー社などのカジュアル・ファッション産業も盛ん。顧客サービスの規範を確立したと言われる高級デパート、ノードストロームもシアトルを基盤にアメリカ各地に進出を続けている。

そのほか、開拓時代にワシントン州の最初の産業であった林業も現在に引き継がれ、製材、合板、紙、パルプの生産も地元経済に大きく貢献。中でもウエアーハウザー社は今日でも州で指折りの企業となっている。同様に、水産業も依然主要産業のひとつであり、シアトルは北洋漁業の基地として重要な位置を占め、日本の大手水産会社が多数進出している。カスケード山脈より東の地域では、小麦、ジャガイモ、ホップなどの大規模農業が行われ、全米で1位の生産量を誇るリンゴ、チェリーなどの果実の生産は世界的に知られるところだ。ワシントン州産ワインは、カリフォルニア州に次ぐ全米2位の生産量で、その品質は高く評価されている。

なお、シアトル日本国総領事館のウェブサイト(www.seattle.us.emb-japan.go.jp)にて、年に4回「ワシントン州経済概況」が発表されているほか、米国ワシントン州政府通商経済開発局日本事務所(www.wajapan.org)では経済情報の提供と共に、日本企業の米国進出のサポートも行っている。

主要大企業



日本との関係

シアトルと日本との関係は、1896年に日本郵船「三池丸」がシアトルに入港したことに始まる。1951年に行われた国際見本市では、海外市場調査会(現・日本貿易振興機構JETRO)が現地で花火を打ち上げ、これが世界に日本の花火が広まるきっかけになったとされる。神戸市は1957年以来、姉妹都市として交流を続けており、シアトルには神戸市貿易事務所を置いている。2005年2月には日本で神戸・シアトル姉妹都市協会が発足した。シアトルのワシントン大学は、全米の3大日本研究センターのひとつとされ、一般の公立高校においても日本語学習が盛んに行われている。

日本は輸出・輸入共にワシントン州にとって最大の貿易相手国で、日本企業は州内に約170社ある。約85の会員企業・団体で構成されるシアトル日本商工会(春秋会)は、日本のカリキュラムによる授業を実施するシアトル日本語補習学校の運営も行っており、497人の生徒が在籍する(2006年8月現在)。そのほか、ワシントン州日米協会、日系人会など各種団体がある(本誌「団体」のリストを参照)。情報誌『ゆうマガ』や観光誌『シアトルガイド』、ウェブサイト「YOUMAGA.COM」などの日本語メディアもある(本誌「日本語メディア」のリストを参照)。

一方、日本においてシアトルの名が一躍有名になったのは、シアトル・マリナーズへイチロー選手が2001年に、城島健司選手が2006年に入団したことが大きい。そのマリナーズは、任天堂の米国法人が所有権を持つ。

ワシントン州の姉妹都市


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