【私の転機】Tokyo Otaku Mode Inc. 北米マネージャー 中田大樹さん

シアトルやポートランドで活躍する方々に人生の転機についてインタビュー

アニメやゲームにまつわる日本のオタク・グッズをオンラインで世界に販売するTokyo Otaku Mode Inc.。ポートランドの本社でマネージャーを務める中田さんに転機を伺いました。(2017年12月)

Tokyo Otaku Mode Inc. 北米マネージャー 中田大樹さん
中田大樹(なかた・だいき)
1987年生まれ。埼玉県出身。大学卒業後、ポートランドの日本語イマージョンプログラム、海外向けECサイト運営、都内の小学校でのバイリンガル教育などに携わる。2012年からTokyo Otaku Modeでボランティアを開始。13年、Tokyo Otaku Mode Inc.に入社。14年、アメリカオフィスの立ち上げに携わる。15年より現職。(https://otakumode.com

転機の一つは、20歳で行ったLAでの短期留学です。それまで海外に興味がなく、教職免許のために英語ができればいいや程度に思っていたのですが、国も歳もさまざまな人と出会い、海外に目が向くようになりました。それまで知らなかった世界がこんなにも広がっていたことが衝撃で、将来は言語も文化も伝えられるような仕事をしたいと思うようになったんです。

大学卒業後、ポートランドの小学校で1年間インターンをし、帰国後は日本の伝統工芸品をオンラインで海外に向けて売る仕事に就きました。

- ボランティアからアメリカ進出の担当に
この事業は入社半年後には畳むことになり、すぐ退社してしまったのですが、この会社も転機です。実は同僚がTokyo Otaku Mode(以下TOM)の創業者の一人だったのです。立ち上げたばかりのTOMを手伝わないか?と誘われ、ボランティアとして参加するようになりました。

Facebookで海外に向けて日本のアニメやゲームの最新情報を発信することに魅力を感じたんです。それまで車や家電で日本は韓国に負けている印象がありました。留学以来、日本って良いものがいっぱいあるはずなのに、なんで海外で負けてる感じがするんだろう?と思っていたのですが、誘われて初めて、日本のアニメやゲームなら世界で通用すると気付きました。今でこそアニメを毎日のように見て、ゲームもして、これらがまだ伸びると確信していますが、それまで個人的に日本のアニメってそんなに注目していなかったんです。

新しいものが好きなのでTOMは刺激がありましたし、何より世界で戦いたかったので、がむしゃらでした。Facebookの会員勧誘や投稿記事の提案、クリエイターのリクルーティング、翻訳、できることは何でもやりました。昼間は小学校の先生として働き、放課後はTOMに通う日々が1年ほど続くと、2013年に当時の社長から、TOMが会社化してうまくいきそうだから来ないかと請われ、社員になったんです。

TOMのユーザーの99%が海外の方です。海外相手にビジネスをするのに日本にいるのはもったいないし、実際に海外にいないと分からないことがあると体感として分かっていたので、ある時、経営陣にアメリカのオフィス開設を提案しました。反対されると思ったら、その会議で「行けばいいんじゃない?」とアッサリ言われ、逆に「マジですか?」と驚きましたね。やってみよう精神が強く、理解のある会社です。

- まだまだ攻められるアメリカのアニメ市場
14年、アメリカオフィスを開設しました。仕事の中心はECサイト運営なので、顧客と直接会う機会が少なくて。だからイベントに出展して、ユーザーの顔が見えるとモチベーションが上がります。

達成感ですか? いまだに何も終わった気がしていません。まだまだ米市場は攻められると思っていますから。僕は仕事となると見境無く働くタイプで、徹夜も平気なんですよ。でも、今年結婚して、奥さんが日本から来たので、規則正しい生活になりました。そういう面ではこれも転機ですね(笑)。TOMでできることはまだたくさんあります。スタッフの人数も増えたので、もっといろんなことにチャレンジしたいです。

Tokyo Otaku Mode Inc. 北米マネージャー 中田大樹さん
▲ 10月、ポートランドで開催されたアニメと日本文化の祭典Kumorikonに出展。「日本やアニメが好きな人に直接会えるとうれしい」と中田さん。

 
*情報は2017年12月現在のものです

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